DIGICO SD8 デジタルミキシングコンソール
英国DIGICO社は、2002年に設立され、高度なデジタル技術と製品性で、瞬く間に多くのワールドツアーに導入され、
世界のSRシーンを席巻しました。DS8は、DIGICO社D5シリーズ・D1シリーズ・SD7に続く次世代デジタルコンソールです。
ステージからミキシングコンソールまでフルデジタル伝送なので音声のロスや劣化が極めて少なく、
従来のアナログマルチケーブルを使用しないので効率の良い音響システムが構築できます。
またソフトウェアのバージョンアップにより機能が進化します。
DIGICO SD8 デジタルミキシングコンソールは、操作部となるサーフェス(コンソール)と
入出力部となるMADIラックの2つで構成され、同軸ケーブル2本で接続されています。
DIGICO SD8スペック
■機能性: ・15 インチの大型タッチスクリーン
・全フェーダームービングフェーダー
・12フェーダーのチャンネルセクションを一度に表示でき、セクション内の
パラメーター調整、別レイヤーの表示もスイッチ1つで実行可能。
・フェーダーにはタッチセンサーを内蔵。グラフィックイコライザー設定時には
0dBのポジションでクッションが入り、視界の暗いSR現場でも抜群の操作性を獲得。
・フェーダーの調整項目やチャンネル名を表示し、機能ごとに色分けして点灯する
電子ラベル、調整項目を記憶できるマクロ機能など、瞬時のオペレーションが必要となる
ライブSRに最適な多彩な機能を搭載。
・スナップショット機能も搭載。
・保存したセッションデータをUSBメモリーに記録すれば、データのバックアップや
他のコンソールへの転送も簡単に行えるほか、
スケジュールによる自動制御など精度の高いライブSRをサポートする充実の機能を装備。
・各チャンネルには高性能な4バンド・パラメトリックイコライザー・コンプ/リミッター・
ノイズゲートを搭載。
・外部ビデオモニター出力×1
■入出力: ・入力チャンネル:60モノラルorステレオ
・バス:24モノラルorステレオバス+LCRマスターバス
・ソロバス:2ステレオ
・マトリクス:16×12系統
・コントロールグループ:選択式(VCA、ムービングフェーダー、ミュートグループ)×12
・イコライザー:32バンドGEQ×24系統(±12dB)
・ダイナミックEQ機能:IN/OUT 合計8ch分
・マルチバンドコンプ機能:8ch分
・内蔵エフェクター:ステレオエフェクター×8系統(上位機種SD7 MACH2エフェクツ)
■I/O: ・ローカルI/O:マイク/ライン入出力×8、AES入出力×8(ステレオ4系統)
・MADIインターフェース:2リダンダントインターフェース、
75ΩBNCコネクター
・光インターフェース:オプトコア(オプション)
・MIDIインターフェース:In/Out/Thru
・外部同期:ワードクロック、AES、MADI、光
■音響性能:・サンプリングレート:48/44.1kHz
・レイテンシー:2ms(代表値)
・AD/DA変換:24bit
・周波数特性:20Hz~20kHz(±0.6dB)
・THD:0.05%以下(定格ゲイン、10dB入力@1kHz)
・クロストーク:90dB以上(40Hz~15kHz)
・残留ノイズ:90dBu以下(代表値; 20Hz~20kHz)
・マイク等価入力ノイズ:-126dB以上
・最大出力レベル:+22dBu
・最大入力レベル:+22dBu
■入力チャンネル:・アナログゲイン:-20dB~+60dB
・デジタルトリム:-40dB~+40dB
・ディレイ:最大1.3秒
・ローパス/ハイパスフィルター:20Hz~20kHz、24dB/oct
・インサート:2系統(イコライザー/ダイナミクスのプリおよびポスト)
・イコライザー:4バンドPEQ(20Hz~20kHz、±18dB、bell: Q=0.1~20、
Shelving: Q=0.1~0.85)
・ダイナミクス:コンプレッサー、ゲート
・ソロバス:2系統
■AUX/グループ/マトリクス:・デジタルトリム -20dB~+60dB
・ディレイ:最大1.3秒
・ローパス/ハイパスフィルター:20Hz~20kHz、24dB/oct
・インサート:2系統(イコライザー/ダイナミクスのプリおよびポスト)
・イコライザー:4バンドPEQ(20Hz~20kHz、±18dB、
bell: Q=0.1~20、Shelving: Q=0.1~0.85)
・ダイナミクス:コンプレッサー、ゲート
■電源: ・内部電源×2(AC100V、50/60Hz、230VA)
■寸法・質量:・(コントロールサーフェス)幅1347×高254×奥行811mm、71.3kg
(MADIラック)幅623×高1150×奥行730mm、112.5kg
※赤文字は、バージョンアップ完了後の最新機能
リアビュー
ほとんどのイン/アウトをMADIラックで行っているのでサーフェス
本体背面は、とてもすっきりしています。
サーフェスとステージ側のMADIラックは、同軸ケーブル×2本で
接続します。
MADIラックからサーフェスまでは、最大100mまで伝送できます。
従来のようなマルチケーブル伝送ではないので、伝送ロスが無く
また、仕込・撤収をを効率的に行えます。
サイドビュー
サーフェスは、視認性が良くレイヤーやステイタスが色分けられて
表示されます。
また、キーボードからインプット/アウトプット名称を入力すると
各チャンネルのフェーダー上部のLCDに表示されます。
事前にパソコンでサーフェスのセッティンデータをオフライン編集
しておいて仕込日当日にサーフェスにデータをロードする事で、
現場の負担を軽減できます。
MADIラックフロントビューMADIラックリアビューMADIラックは、ステージ側に置くアナログーデジタルのA/Dコンバートシステムです。MADIラックには、フロント面/リア面共に手元灯としてLEDライト内蔵。
コネクターパネル詳細
■インプット48ch
※フロントパネルキャノンインプット:48chオス・メスキャノンパラレル
※マルチケーブルインプット:
1ch〜32chは、32chMSマルチ(オス)コネクター×3パラレル
1ch〜16chは、16chFKマルチ(オス×1・メス×1)コネクター×1
17ch〜32chは、16chFKマルチ(オス×1・メス×1)コネクター×1
33ch〜48chは、16chFKマルチ(オス×1・メス×1)コネクター×1
1〜32chまでは、フロントコネクターパネルとマルチコネクターインプットを合わせて5パラ分岐可能。
33ch〜48chまでは、フロントコネクターパネルとマルチコネクターインプットを合わせて2パラ分岐可能。
■アウトプット24ch
※フロントパネルキャノンアウトプット:24chオス・メスキャノンパラレル
※現在、FKマルチケーブルアウトプットは、内蔵していません。
■MADIラックには、MADIコネクターを搭載しているので、
そのまま外部コンピューターと接続して56トラックの
HDシステムにデジタルライブレコーディングが可能。
LCDディスプレイと自照ボタンで視認性は、抜群です。
右側の外部VGAモニターが1面接続できます。